Gallery

ギャラリー

【開催日時】
2024年7月14日(日)~8月17日(土)
10:00~19:00(最終入場18:30)

【会場】
マテックプロダクツ 2Fギャラリー(入場無料)
帯広市西22条南3丁目34-1 Tel / 0155-35-7711


今さっき歩いてきた道に何があったか覚えているだろうか。
ひび割れたアスファルト。テープで無造作に巻かれた配管。ポツンと取り残された脚立・・・
ふと私たちが見ているようで見過ごしている何気ない風景の中に人の気配や痕跡を見つけ、しっかりとした観察眼と緻密な描写で表現する仲村うてなさんの展覧会を開催いたします。

仲村うてなさんは1995年札幌市に生まれ、札幌大谷大学芸術学部美術学科日本画専攻で学びました。卒業後、積極的に発表を重ね、2022年に北海道立三岸好太郎美術館企画の「mima-no-me #みまのめ Vol.8」に選出。また2024年3月に開催された山種美術館主催の「Seed 山種美術館 日本画アワード 2024 ― 未来をになう日本画新世代 ―」では奨励賞を受賞するなど新進気鋭の日本画家として注目されています。

日本画では「写意」というものを大切にします。それは絵の中にありのままを写す「写実」とは少しニュアンスが異なります。
自分の考えであるとか、ものの意味や本質までも描きだすというのが「写意」ということになります。
仲村うてなさんの描き出す世界にはこの「写意」が確実に存在します。描かれたものたちは決して風景の一部として同化せず、そこにしっかりと存在する意味を私たちに語りかけてくるのです。