どこか懐かしくもあり、記憶の片隅に置いてあるような心象風景を、美しい色彩と洗練された構成で描き出す紅露はるかさんの展覧会を開催いたします。

紅露はるかさんは１９８１年に札幌市で生まれ、北海道教育大学札幌校にて日本画を学び、札幌芸術の森美術館(2012年)や道立近代美術館(2016年）、その他多くのギャラリー・百貨店等において積極的に展示を行ってきました。
彼女の作りだす世界は絵本のような物語性を持ち、見るものの想像を膨らませます。広い平原や深い森の中、耳を澄ませば静寂の中から何かしら不思議な小さな音が聞こえてくるようです。
また幾何学的な模様がプリントされた布に彩色された階層的な背景と日本絵画が伝統的に大切にしてきた余白の使い方が相まって小さな世界に空間の広がりを感じ、鑑賞者を幻想的な世界へと導いていきます。
「森へ還る　Return to the forest」と題した今回の展示では現在から過去までの森や木々を描いた作品を中心に展示致します。
「描いていく事で色々な景色に出会えます。自分の中にいつかたどり着きたい景色があるような気がして、それを目指して描いています。」
紅露はるかさんの描く森の中を彷徨い、心に感じる美しい景色に出会っていただければと思います。

【開催日時】
２０２４年３月１７日（日）～４月７日（日）
１０：００～１９：００（最終入場１８：３０）

【会場】
マテックプロダクツ 2Fギャラリー（入場無料）
帯広市西22条南3丁目34-1 Tel / 0155-35-7711