水野剛志 日本画展
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消えゆく山の記憶
水野剛志 日本画展
~十勝の山々と、花のいのちを未来へ~
十勝の空の向こうに連なる、日高山脈の稜線。雪解けを迎えた山々には、風に揺れるエゾツツジや岩陰にひっそりと咲くエゾコザクラなど、可憐な花々が咲き誇ります。登山を愛する人にとって、季節ごとに巡る高山植物との出会いは、山に登る何よりの喜びです。
しかし今、その花々が地球温暖化の影響により、静かに姿を消そうとしています。十勝の大地が育んできた豊かな命を、次の世代へと手渡していきたい――。そのような願いを込めて、本展を企画いたしました。
本展では、日高山脈の南端に位置し、今なお貴重な固有の高山植物が守り継がれている「アポイ岳」を描いた横幅9メートルの大作屏風をはじめ、高山植物を描いた日本画や、制作の原点であるスケッチを展示いたします。
日本画に用いる岩絵具は、鉱物や土を砕いて作られる「大地そのものの色彩」です。何百年経っても色あせることのないその力に、「この花の姿を未来に残したい」という祈りを託しました。
山を愛する方はもちろん、日々の暮らしのなかで十勝の自然を慈しんできた皆様にも、ぜひご覧いただければ幸いです。一枚の絵の前に立ち止まる時間が、足元の自然へと思いを巡らせるきっかけとなることを願っております。
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水野 剛志|MIZUNO Hisashi
1977年札幌市生まれ。約20年にわたり自然を主題とした日本画制作を続ける。近年は北海道の山々や高山植物を中心に、「山頂で感じる自然の時間」をテーマに制作。2001年日本芸術文化振興会奨学生。2024年第33回道銀芸術文化奨励賞受賞。
<主な受賞歴>
2024年 第33回 道銀芸術文化奨励賞 受賞
2005年 第1回 茶廊法邑ギャラリー大賞展 優秀賞
2001年 日本芸術文化振興会 奨学生